1.背を伸ばす手術の必要性について

1-1.背を伸ばすための手術は、あくまでも「生活に支障を来たす」場合のための治療と捉えましょう

なかなか子供の背が伸びない・・・とお悩みの方は少なくありません。実は、世の中には「身長を伸ばすための手術」というものが存在しており、低身長を気にするがあまり、この手術を受けようかどうか、と真剣に悩んでいる方もいるのです。ですが、この手術はあくまでも成長ホルモンの分泌異常等による低身長により、日常生活に支障を来たす方の治療法として活用されるケースがほとんどですから、お子様に受けさせる必要はないと考えて良いでしょう。

1-2.骨を伸ばす「骨延長術」には二種類存在しています

ではここで、実際に身長を伸ばす手術について具体的に挙げていきましょう。現在、「イリザロフ法」と「ISKD法」の二種類の手術が行われており、どちらも足の骨を伸ばす「骨延長術」となっています。
まず「イリザロフ法」ですが、これは1951年にロシアの「ガブリエル・イリザロフ」という医師によって発見された方法です。人工的に足の骨を切断し、「創外固定器」を足の外側に装着します。1日に約1mmのペースで外側から骨の隙間を広げていくことで、骨の自然治癒力によって隙間が修復されていき、結果的に骨が伸びていくというものです。これには退院後も数ヶ月の通院を必要としますし、術後は激しい痛みと感染症のリスクが大きいというデメリットがあることが特徴です。
次に「ISKD法」についてですが、これも同じように骨を切り、外部の操作によって伸びる器具を内部に埋め込みます。そして外側からコントローラーを使って「磁力」を利用して骨を伸ばすという方法になります。イリザロフ法と同じく骨の自然治癒力を利用したものですが、こちらの方法は痛みが少なく、器具の安全性も高いということもあり、イリザロフ法と比べると総合的にリスクの少ない方法だと言えるでしょう。ですが、アメリカ以外でこの方法を実施している国は他に見当たらず、伸ばせる長さも限られてくるというデメリットがあるようです。
いずれにせよ、これらの方法をお子様に受けさせることには大きな疑問を感じますし、必要がないと言ってもいいでしょう。

1-3.まとめ・・・

身長がなかなか伸びない、周りの子と比べると見劣りしてしまう・・・確かにこうしたことはコンプレックスになりやすく、親御さんにとってもお子様自身にとっても大きな悩みとなってしまうかもしれません。
ですが、身長を伸ばすために必要なのはこうした外科的手術ではなく、普段の生活の見直しと改善です。食事の内容を改めたり、十分な睡眠時間の確保、適度な運動の導入など、まずはごく一般のご家庭で無理なく取り入れることが出来ることから努力してみましょう。そして、何よりも大切なことは、「外見で他人と比べない」ということ。その子の個性を一番に重視し、様々な可能性を広げるサポートをしてあげること。こうした面にももっとフォーカスし、力を入れてみましょう。

 

【参考記事:子供の身長を伸ばすなら手術もいいですが、もっと体に優しくする方法もあります!】

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